所定労働時間と法定労働時間とは?

所定労働時間や法定労働時間という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ここでは労働時間に関するよくある疑問・質問について解説していきます。

なお、ここで説明する労働時間については、正社員はもちろん派遣やパート、アルバイトなど雇用形態を問わずに適用されるものです。

法定労働時間

法定労働時間とは労働基準法で定められた1日8時間、週40時間(職種によっては44時間)の労働時間のことをいいます。法定労働時間を超えて残業(いわゆる時間外労働)をした場合は、割増賃金の対象となります。

残業代・残業時間の詳細はこちら

所定労働時間

所定労働時間とは、会社の就業規則で定めれた労働時間のことをいいます。会社は、法定労働時間の範囲内で自由に所定労働時間を定めることが出来ます。所定労働時間が6時間や7時間でも構いません。

なお、所定労働時間が6時間の会社で1時間残業をしても、法定労働時間内なので、残業した分は割増賃金とはなりません。

休憩時間は所定労働時間に含まれる?

労働基準法により一定の労働時間に対して休憩を取ることが義務付けられていますが、この休憩時間は所定労働時間は含まれません。つまり休憩時間中は給与が発生しないということになります。

⇒ 休憩時間と休息時間、労働時間について労働基準法を基に解説

所定労働時間と残業時間の関係

先に書いたように、法定労働時間を超えて働いた場合は、残業時間として割増賃金の対象になります。但し、所定労働時間を超えたからと言って必ず割増賃金の対象になるわけではありません。

例えば、所定労働時間が5時間のパートで1時間残業した場合の労働時間は6時間ですので、法定労働時間内です。会社の規則上は残業なのですが、法令上は残業扱いとはならないので給与の計算方法に注意しましょう。



サブコンテンツ