トライアル雇用とは?

トライアル雇用とは、公共職業安定所(いわゆるハローワーク)が行っている制度の一つで、本採用を前提とした試行雇用のことを言います。ハローワークの紹介によって、特定の試用期間を設けて雇用し、試用期間後に雇用主と求職者が合意に達すれば本採用(常用雇用)に至るというものです。

トライアル雇用の詳細

トライアル雇用の対象となる求職者には条件が定められています。まず、ハローワークで求職しているということが大前提となりますが、それ以外に以下のいずれかの条件に該当する必要があります。

  • 45歳以上の中高年齢者
  • 45歳未満の若年者等(職業経験が無いなどの条件もあり)
  • 母子家庭の母等
  • 季節労働者
  • 中国残留邦人等永住帰国者
  • 障害者
  • 日雇労働者・住居喪失不安定就労者・ホームレス

※詳細は最寄のハローワークにてご確認ください。

試用期間は最大で三ヶ月と定められています。もちろん、試用期間中でも労働基準法に基づいた労働条件のもと、給与も支払われます。

常用雇用について

試用期間後にお互いの合意があれば、「常用雇用」に至るという制度です。必ず正社員として採用される訳ではないという点に注意しましょう(常用雇用とは正社員?)。 1年以上の雇用が約束されていれば、常用雇用となるので、正社員でなくパートやアルバイト、契約社員での契約もあり得ます。

企業側のメリット

トライアル雇用は企業側にも様々なメリットがあります。試用期間を経ることで、面接や履歴書では判断が出来ない求職者の能力を計ることが出来ることはもちろんですが、試行期間中は奨励金も支給されます。

トライアル雇用のデメリット

最大のデメリットは、この制度を利用している企業が少ないという点です。トライアル雇用自体の認知度が低いため、この制度を利用できる機会はあまりないかもしれません。また、数は少ないのですが奨学金目当てで悪用されるケースもあるようです。

試用期間を設けた制度

試用期間を設けて採用か不採用かを判断する制度には、トライアル雇用の他に紹介予定派遣などがあります。



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